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スローガン  祭

 2022年度理事長  渋谷 辰則

■はじめに

最高の1年を創り上げるために、その屋台骨を支えて下さる現役メンバーに伝えたい言葉・・・それがこの理事長所信です。さて、まずあなたに問います。

あなたにとって、青年会議所活動のやりがいは何ですか?

答えは人それぞれだと思いますが、少なくとも何かしらの価値を感じているからこそ、今あなたは小矢部青年会議所で活動しているはずです。私はこのメンバーのやりがいを最大化したい。なぜなら、メンバーの情熱こそ青年会議所がまちへ与えるインパクトや組織発展の源泉となるからです。その想いをまずお伝えしたうえで、2022年度の方向性をここに示します。

 

■一文字に込めた想い

「祭」という言葉を聞いて、あなたは何を連想しますか。神事や屋台などを想像する人もいるかもしれませんが、私がこの一文字で伝えたいことは、2022年度を「小矢部青年会議所をガラッと変化させる一大イベント」のような一年にしたいということです。

そもそも青年会議所とは、青年にあらゆる機会を提供することで「より良い変化をもたらす力」を養成する団体です。そしてそのためのアウトプットの場が持続可能な地域を創るための運動であり、事業・会議・組織運営などの青年会議所活動です。このような確固たる理念が時代を超えて受け継がれてきたからこそ、今日(※4)の青年会議所という団体が存在するのであり、それは次代に向けても守り続けていくべきだと私は考えています。

その一方で、それを実現するための手段は、時代に即した形へと常に変えていかなければいけません。「より良い変化をもたらす力」を養成する団体であり続けることは大切ですが、 「より良い変化」の定義は時代と共に変化します。豊かな反面とても複雑なこの時代に即した形へ、メンバー一丸となってこの小矢部青年会議所をより良く、そして楽しみながら変化させていきましょう。

 

 

私の役割

設立から50年という歴史の中で、先人達が多くの苦労(※1)と共に築き上げてきた土台の上に、今私たちは立っています。この大きな流れの中において、先代の50名の理事長にはそれぞれの時代に沿った役割があったのであろうと思います。それでは、現在の流れを汲んだうえでの私の役割とは一体何なのか。それを一言で表現するならば、「創造的破壊」であると私は考えています。50周年という節目を機に、小矢部青年会議所の次の50年を見据えたうえで必要な課題解決に着手してまいります。

 

■最重要課題

現在の青年会議所の課題を一点に集約するならば、「理想のリーダー像を再定義すること」であると私は考えています。私がこれまで活動してきた中で感じている青年会議所が求める理想のリーダー像は、「誰からも尊敬される立派な人」です。かつて経済が右肩上がりでモノが足りなかった時代は、トップの指示に対して一体感を持って実行できる組織が勝ち組でした。そしてそのような組織においては、多くの人から「この人にならついていく」と言われる立派なリーダーが必要だったことは間違いありません。しかし、現代は多様なモノやサービスで溢れ、大規模な生産能力が持つ価値は相対的に低下しました。そして日本はその変化への対応が遅れた結果、IT分野では後進国とさえ言われるようになりました。

このような現代においては、「まだ誰も見たことのない絵を描き、行動する」という力がよりリーダーに求められています。私たちはそのような革新的なリーダーを育成、輩出する組織を作っていくべきです。青年会議所を「革新的リーダーを養成する道場」という形に再定義することで、修練の定義が変わります。それによってメンバーのやりがいと生産性がさらに高まり、結果としてこのおやべにより大きく、より情熱的に貢献できる組織になると私は確信しています。

 

小矢部青年会議所という組織のビジョン

50周年という節目を機に、次のような組織を目指すべく改革を断行していきます。

 

ルールは守り、発想は攻めよ

 そもそも、ルールとは一体何でしょうか。私は、「文書などの形で可視化され、組織内で共有されている決め事」と定義づけています。例えば、広い視点で見れば法律や条例、青年会議所という組織内に限って言えば定款や規定等はルールに該当します。それに加えて、例外的に私がルールだと認識しているものが、「自分のルール」です。信念や倫理観と言い換えても良いですし、品格ある青年としてのモラル等もこれに含まれます。この組織のルールと自分のルール、これら2つに反するもの以外の決まり事のようなものは、ほとんどが慣例や固定観念です。メンバーの行動力を引き出し、組織として情熱的に成果を追い求めるためには、こういった固定観念は可能な限り捨てて柔軟な発想で物事を考えるべきです。「今まで○○(※3)だったから」は禁句にして、青年会議所の理念や目的を実現するために必要な会議システム、組織の在り方を共に模索していきましょう。

 

運動・活動の方向性

ここからは、各事業領域における私の考えや想いをお伝えします。

【まちづくり】 独創性をもってして、まちを元気に

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛要請やネガティブな情報によって、市民の不安が蔓延した結果、消費意欲や行動意欲をはじめとするポジティブな感情が薄れてきています。しかし、このような時こそ私たち小矢部青年会議所の出番です!このまちの元気を取り戻そうと、私たちが率先して独創的な事業に挑戦していくことで、まちの人々にエネルギーを与えていきましょう。そして、そのような挑戦する姿勢を積極的に市民へ発信していくことで、若者の挑戦を応援する空気が漂うおやべを共に創り上げていきましょう。

 

【青少年育成】 一億総発信者社会における青少年教育

 スマホやSNSの普及によって、誰しもが多様な情報を受発信できる時代となり、私たちの生活やビジネスにおける利便性は大きく向上しました。その一方で、特に判断能力の拙い青少年においては、これらのツールを適切に使う力を養う必要があります。このような現代特有の課題に対して、青年会議所の意義の一つである、学校教育でのカバーが困難な領域での教育事業を実施していきましょう。

 

【人財育成】 時代に求められるビジネススキルを

 テクノロジーの急速な進化に比例して、私たちのビジネスを取り巻く環境は大きく変化しています。このような激動の時代の中で、働く人に求められるビジネススキルとはどのようなものでしょうか。無数にあるその答えのうちの一つにスポットライトを当て、そのスキルを高められる機会を創出していきましょう。

 

【50周年記念 「周年」は催事にあらず

 青年会議所の年齢制限や単年度制という仕組みは、メンバーの成長や組織の活性化に効果的に作用しています。その一方で、これらの仕組みによって活動が断続的になるが故に、中長期の方向性が曖昧になったり、地域のパートナーとの関係性維持が難しくなるというデメリットも存在します。そのようなデメリットを解消するために存在するのが「周年」という仕組みです。50周年という大きな節目にふさわしい周年式典、事業にしていきましょう。

 

【アカデミー】 キーワードは「つながり」

 新入会員のモチベーションを高め、JAYCEEとしての土台を築いていくためには、まずは心理的安全性、すなわち「自分はここにいていいんだ」という感覚を持たせることが重要です。既存会員や同期会員との接点を増やすことを重視しつつ、多くの成長機会を提供することで、アクティブな新入会員を育成していきましょう。

 

【会員拡大】 太陽作戦

 「太陽」とは、イソップ寓話「北風と太陽」の太陽のことです。青年会議所の理念や活動に共感できる同志を増やしていくためには、まずは私たちの活動の魅力を知ってもらい、そこに共感してもらう必要があります。情熱的に活動している人々のもとには、おのずと情熱的な人が集まります。そのような意欲的な仲間を増やしていくべく、私たちの活動の場に次代を牽引するリーダーの卵を一人でも多く連れ来れるよう、共に汗をかいていきましょう。

 

【事務局】 共に走りながら考えよう

 今年度の事務局は、組織改革の大きなカギを握るポジションです。なぜなら、青年会議所の運営の土台(※2)である会議・文書・広報・法人格など、オペレーション全体の見直しを計画しているためです。前項で掲げた組織ビジョンの実現に向けて、効果的な枠組みを共に創り上げていきましょう。また、その効果測定も重要です。新たな仕組みを運用しながらも、「効果的に作用しているかどうか」という問いと向き合い続け、良い形で翌年度に引き継ぎできるよう密に情報交換していきましょう。

 

 

■目指すまちの姿

 私が理想とするおやべの姿を一言で言い表すと、「情熱的な若者が集まり、新たな価値を生み続けるまち」です。テクノロジーの進化に伴い、私たちを取り巻く社会やビジネスの環境はより急激に変化していくでしょう。また、自然災害や政治などの不確実な要素も私たちの生活に大きな影響を及ぼし続けます。このような先の見えない時代だからこそ、未来を生きる若者の力が必要です。地域を良くしたいという情熱を持った勢いある若者を町中が応援する、そのような空気が漂うおやべを創るべく、この青年会議所を独創的な若手リーダーを輩出する組織へと進化させていきます。その先には、まちの至る所でユニークなプロジェクトやビジネスが生まれ、さらに若者が集まるまちになっていくと私は確信しています。

 

最後に

 さあ、今年度は祭の年です!凡な一年で終わらせるつもりは毛頭ありません。青年会議所では「何のためにやるのか」という目的や意義を大切にする価値観が脈々と受け継がれていますが、まずは私たちの活動一つ一つの目的と向き合い、メンバーがその実現に向けてより純粋に行動できるよう、この小矢部青年会議所をアップデートしていきましょう。また、理念や目的の実現に不必要な部分は、思い切って捨てていきましょう。そして何より、その変化を楽しむことを忘れずに、設立50周年という新たな門出にふさわしい最高の一年を共に創り上げていきましょう。

 

おまけ

 実はこの所信本文の中には、メンバーの皆様に向けたラストメッセージが隠されています。以下のヒントを読み解くことで浮かび上がってきますので、ぜひ挑戦してみて下さい。